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トータルコストで比較する給湯器

2014.07.07 21:58|器具のこと
こんばんわ!稲葉です。

前回高効率型給湯器エコフィールについてお話しましたが、エコフィールとは燃費の優れた石油給湯器の一種ということでした。

いまどき石油給湯器?エコキュートの方がお得に決まってるでしょ!って思っている方トータルコストで比較してみませんか?

とゆーことで家庭用給湯器の主な選択肢として、エコキュート(電気)、エコフィール(石油)、エコジョーズ(ガス)この3タイプについて、機器導入時にかかる費用(イニシャルコスト)、機器導入後にかかる光熱費(ランニングコスト)を10年間使用した場合にトータルでどれだけかかるのか比較してみたいと思います。

以下に比較条件を設定しました。

・必要熱量算定条件
給水温度10℃の時に42℃のお湯を1日に約425ℓ(風呂、キッチン、洗面)使用するものとして想定する。

・エネルギー別単価
電気 12.16円/1kwh(東京電力 電化上手 深夜時間帯単価)
石油 105円/1ℓ(石油情報センター 配達平均価格)
ガス 560円/1㎥(石油情報センター 2014年4月茨城県県西地区平均価格)

・本体機種
機器のグレード差が出ないように、各熱源最上位機種のインターホンリモコンセットを値引きを考慮しないメーカー希望小売価格(定価)で比較。
今回比較したメーカーは3熱源の給湯器を自社で製造している
chofu_rogo.png
の製品で比較しました。

エコキュート ecoとく付フルオート370ℓタイプ EHP-3739GPZHP   ¥835000
エコフィール 直圧式フルオート46.5kwタイプ EHKF-4754DSX    \423000
エコジョーズ 24号フルオート壁掛けタイプ  GFK-S2430WKX    ¥408000

・施工費内訳
エコキュート 電気工事5万円、ベース工事4万円、搬入設置3万円、配管5万円  計18万円
エコフィール 搬入設置1.5万円、配管2.5万円  計4万円
エコジョーズ 搬入設置0.5万円、配管2.5万円  計3万円
※一般的な工事価格、特殊現場は考慮していません。

・エネルギー別発熱量
電気 1kwh=860kcal
石油 1ℓ=8640kcal
ガス 1㎥=22670kcal

・機器効率
エコキュート APF3.0  ※APFとは年間給湯効率の意味
エコフィール 95%
エコジョーズ 95%

・ランニングコストの計算
・エネルギー量=水量×加熱温度

・ランニングコスト=エネルギー量÷発熱量÷機器効率×熱源単価

上記の式よりそれぞれ計算をすると

エコキュート:425×(42-10)÷860÷3=5.27kwh
        1日当たり 5.27×12.16=64.08円
        1月当たり 64.08×30=約1922円

エコフィール:425×(42-10)÷8640÷0.95=1.6ℓ
        1日当たり 1.6×105=168円
        1月当たり 168×30=5040円

エコジョーズ:425×(42-10)÷22670÷0.95=0.63㎥
        1日当たり 0.63×560=352.8円
        1月当たり 352.8×30=10584円

それではグラフで比較してみましょう。
まずはイニシャルコストから
イニシャル

定価ベースの比較なので金額が大きくなっていますが、エコキュートが断トツで高額なのが分かりますね。

続いて月間光熱費。ここが一番興味を持たれる所ではないでしょうか。
月間ランニング

今度は逆にエコキュートが断トツで安いことが分かります。

それでは10年使うとみなした場合の比較です。
イニシャルランニング

どうでしょうか?トータルで比較すると灯油が一番お得という結果に!!

もちろん、この比較はあくまで2014年現在の状態での比較であり、原油価格高騰や機器の修理、耐用年数は考慮していませんのでこの通りになるわけではありません。

まとめ&独断と偏見

ここ数年年間新築着工件数は年々減少しており、それとは逆にリフォーム需要が増加の傾向にあります。その中でも、キッチンやお風呂のリフォームともなるとそれなりの金額が動くわけですが、ここ数年リフォームといえばオール電化が主流になりつつありました。その背景として、東京電力による夜間余剰電力の販売を目的としたswitchキャンペーンが挙げられます。その夜間余剰電力を作っていたのが紛れもなく原発で、原発の出力調整は非常に難しく、おおがかりな蓄電ができず需要に対して供給過多になってしまっている状況を解消するために行われたキャンペーンでした。

確かに上述した計算でも深夜時間帯の安い電気でお湯を作るので光熱費は抑えられ、エコキュート自体優れた給湯器であることに変わりはありません。

けれど。。。これからはどーでしょうか?

安い深夜電力の肝であった原発は未だ停止中、原発が賄っていた分を補う為に火力発電が夜間も運転、深夜時間帯の単価も値上げ傾向にあります。

はっガス屋の偏見が入ってしまった

どーしてもガス屋目線になってしまいがちですが、当店ではエコキュートも販売してますし、実際工務店経由で何軒も設置していますのでなるべく公平な立場でそれぞれの給湯器がどんな家庭向きか検証したいかと思います。

エコキュートの場合:家族構成が少人数で昼間在宅者がなるべくいないお宅。

電気料金の料金設定が深夜電力が格安な分、昼間の時間帯が通常の料金メニューより割高に設定してある為、電気を使う生活パターンがある程度きっちりしている家庭にはランニングコストが安い分かなりのメリットが出る。不安要素としては機器の耐用年数の実績に乏しい為10年未満で交換になった場合割高となってしまう。

エコフィールの場合:家族構成は特に問わない。使い勝手が変わることなく給湯器を使用したいお宅。

灯油の管理が手間になってしまう。臭いや音は電気、ガスと比べると多少発生してしまう。耐用年数の実績がある分ある程度安心でき、燃料単価も電気の次にお得。


エコジョーズの場合:エコフィールとほぼ同じ。

エコフィールと比べて機器の値段が若干安い、機器の持ちも実績からガスの方が良いとされている。燃料補給の手間が無い、ランニングコストでメリットを出すには契約しているガス会社のガス単価に大きく左右される。

ガス屋から見たオール電化一択に待った!!

これだけ原発事故で騒がれ、一時のキャンペーンが嘘のようにCM放映を自粛していても未だオール電化が人気なのはIHクッキングヒーターが一つの要因ではないかと思います。掃除のし易さに特化したフラットな天板はIHにしか無い魅力でしょう。
キッチンがIHならば安い電気料金メニューの適用を受ける為にお湯を作る給湯器も電気にする必要があります。その結果エコキュートも選ばれている印象があります。

いずれにしても、オール電化住宅は光熱費が安くなる点ばかり注目されますが、IHだけでも消費電力はエアコン以上あるわけで、節電、節電という世論と全く逆行している設備であることは事実です。

いかがでしたでしょうか?
リフォームをきっかけにオール電化を考えている方、震災等に備えてエネルギー分散を考えている方様々だと思いますが、各家庭によってベストな給湯器はそれぞれで、メリット、デメリットとあります。

灯油やガスの給湯器は地味かもしれませんが、今までと同じ使い勝手で機器が上手に節約してくれる給湯器へと進化しています。また、震災の経験からガスボンベや灯油タンクによるエネルギーの家庭備蓄も見直されて来ています。
トータルで比較すると電気一択なんてことはまだまだないはずです。

派手な広告などに惑わされる事無く、ご家庭の使用パターンや家族構成など十分考慮した上でご家庭に合った機器を選ばれる事をおすすめしたいと思います。










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はじめまして!稲葉燃料店です。

当店は茨城県筑西市にて創業1889年の「まちのガス屋」です。

LPガス・灯油の販売はもちろん住宅設備機器の販売・安心の自社施工。

ガス・灯油以外にも。。。

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小さな個人商店ですが確かな技術と小回りの良さがモットーです。

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