出るときは出る
2015.01.18 01:45|給湯器|
そう。。給湯器。
こんばんわ!稲葉です。
ありがたい事にこの所、給湯器の取付工事が重なっております。
どの給湯器も10年以上経過の高年式の為、交換させていただいておりますが、なぜ冬場に給湯器の不具合が集中するかといいますと、やはり季節がら水温が低く夏場と比べ同じ温度のお湯を作り出すにも給湯器にかかる負荷が大きくなることが考えられます。
多くの場合不調のシグナルは出ているもので例えば電源の入り切りで一時的に使えるようになったりするのはその表れだったりします。
本日交換にお邪魔した現場もその一つでした。

昔から灯油でお世話になっているM様。
以前は共同水道をご利用になっていて給水入口減圧弁がよく詰まり燃焼しない症状が出ておりました。
減圧弁の詰まりはゴミかみの掃除をして対応しましたが、修理部品供給も厳しい機種ということもありお伺いする度にそろそろどーですかと交換をご提案しておりました。
それからしばらく経ってから上水道に切替えられたようで減圧弁の詰まりは解消し、そのまま使えていたようですが、昨日お湯にならなくなったと連絡を受け、見にお伺いしました。
エラーコードは3「空焚き検知」が出ておりました。
給水側は問題が無いので空焚きリード線の断線や端子外れが考えられましたが異常なし。
再度運転させた所今度はお湯になりしばらくお湯出ししてもエラーは出ず。。。。。なんで
とりあえずは使えるようになってしまったのですが、もう余命はいくばくもないであろう事は明らかなので
息子さんのお戻りになる時間帯に現状のご説明と見積もりをお届けに上がることにしました。
問題は機種選定。
石油給湯器と一言で言ってもガスとは違い、水道直圧式、減圧式、セミ貯湯などバリエーションが豊富です。
豊富ゆえにそれぞれのメリット、デメリットがあり設置家庭の配管状況や使い勝手も考慮しなければなりません。
M様の場合難しかったのは、給湯配管の耐圧問題。
現在設置してあるコロナの給湯器は減圧式。
直圧に比べ水圧が低いのでシャワーの勢いに不満があったそうです。
じゃあ直圧式だ!と言いたいトコですが、長年減圧式の給湯器で使用していた給湯配管に直圧式の圧力をかけててしまうと配管に負担をかけ最悪漏水に繋がってしまいます。(実際にそういう現場にあたった事があります)
水質の問題で共同水道や井戸水を使用しているお宅には直圧式は向きません(缶体を損傷させる為)以前設置していった業者さんが減圧式を選定したのもその為です。
せっかく上水道に切り替えたのに直圧式をつけれない
そして数年先に浴室のリフォームを検討しており、リフォームの際に浴室と洗面所の給湯配管を新しくしてその時に直圧式にと考えていたようでした。(キッチンはリフォーム済)
確かに給湯配管の問題点を解決すればそれが一番の選択です。
しかし給湯器の寿命がそれを待ってはくれそうにもありませんでした
そこでご提案させていただいたのが、減圧式高圧力型
もちろんエコフィールです。
カタログ仕様書を見ると最高使用圧力が直圧式1Mpaに対し減圧式が0.1Mpa。
そして減圧式高圧力型が減圧式の倍の0.2Mpa。
この程度なら配管への負担も心配なさそうですし、減圧式の倍の圧力が確保できるのでシャワーの勢いも納得していただけるのではと思いました。(実際シャワーを出して確認するまではドキドキでした
)
そして受注をいただき本日品物を取りに宇都宮工場へ。
10時にお伺いの予定が、別の現場でも給湯器を見て欲しいなどの問い合わせが複数重なってしまい結局11時過ぎにお伺いすることになってしまいました
お待たせして本当にスイマセン。。。
設置完了 今回設置したのは長府 給湯専用エコフィール減圧式高圧力型 EHIF-4564SGH

午後からも急遽工事が決まったので写真を撮る余裕がありませんでしたが、今回も給水バルブとオイルタンクの交換も併せて行いました。
シャワーの圧力もご家族立会いの元十分満足していただけました
前と変わらないなんて言われたらどうしようかと思いましたがとりあえず安心しました
そしてもう一点。
実は交換前から逃し弁の排水が排水マスまで距離があるためそのまま垂れ流しになっており、ボイラー設置場所が北側という事もあり常に地面がぬかるんでいてM様も気になされていました。
エコフィールのドレン配管も現場によっては垂れ流しになってしまう場合もありますが砂利が敷いてある地面と違い土の地面は水はけが悪いので手間ではありますが掘り返してマスまで持って行きました。
これでぬかるみも解消です
今回の機器選定はお風呂のリフォーム後も対応出来るよう追い焚き機能付きもご提案させて頂きましたが余計な機能は必要ないとの事で給湯専用機を選んで頂きました。
でもこれも考え方によっては正しいかと思います。
まず操作が至ってシンプル。
若い方は心配ない事ですが、高齢者の場合リモコンが変わるだけでも操作に対して躊躇してしまう方が多いです。
どんなに簡単なリモコンであっても使い慣れたものから変わってしまうのはとても大変なようです。
その事を理解したうえで設置後の説明はなるべく簡潔にご説明し、使いながら覚えて頂くようご不明な点があれば何度でも足を運ぶよう心掛けております
そしてエコフィールの目玉である補助熱交換器の恩恵を受けるのは※給湯運転のみであるという事
(※例外:エコフィールを製造している主要メーカーのコロナ、ノーリツ、長府の三社の中で唯一長府だけが追焚き運転時も補助熱交換器を通るWエコフィールをラインナップしています。後日記事を書きたいと思います。)
これはメーカーの技術講習会の際に講師の方から聞いた話ですが、水の使用量を考慮しない場合、追い焚きでお風呂を温め直す場合と給湯で浴槽に落とし込む場合効率がいいのは給湯で落とし込む方だそうです。
水は水温が低ければ低い程熱を吸収する性質があるためだとか。
補助熱交換器を通る仕組みのエコフィールであればその差は歴然でしょう。 ←ちょっと大げさですね
また、一般的に減圧式給湯器は直圧式給湯器に比べて機器の寿命が長い事も挙げられます。
その理由として缶体が高耐久のステンレス製で出来ているからです。

外装の劣化から年式を確認出来ませんでしたが、コロナの給湯器も14~5年は持ったのではないでしょうか?
本日はお待たせしてしまい申し訳ございませんでした。
浴室リフォームの際も是非一声お掛け下さい。
そしてそして長府製作所はユニットバスも自社生産しております。



生産拠点が宇都宮営業所内にあります。
ショールムが併設してあるので様々なグレードの浴室を目で見て触れて頂くことが出来ます。
ご要望があれば展示車両をお客様宅に手配する事も可能です。
ユニットバスはグレードによりピンからキリまでありますが、一番重要なのが浴槽と壁パネルの保温材質です。
ここを軽視してしまうと後々後悔することになりますので、他を削っても予算を費やすことをおすすめします。
web上でもプランニング出来ますのでユニットバスをご検討の方は是非一度覗いて見て下さい
長府製作所HPはこちらから
こんばんわ!稲葉です。
ありがたい事にこの所、給湯器の取付工事が重なっております。
どの給湯器も10年以上経過の高年式の為、交換させていただいておりますが、なぜ冬場に給湯器の不具合が集中するかといいますと、やはり季節がら水温が低く夏場と比べ同じ温度のお湯を作り出すにも給湯器にかかる負荷が大きくなることが考えられます。
多くの場合不調のシグナルは出ているもので例えば電源の入り切りで一時的に使えるようになったりするのはその表れだったりします。
本日交換にお邪魔した現場もその一つでした。

昔から灯油でお世話になっているM様。
以前は共同水道をご利用になっていて給水入口減圧弁がよく詰まり燃焼しない症状が出ておりました。
減圧弁の詰まりはゴミかみの掃除をして対応しましたが、修理部品供給も厳しい機種ということもありお伺いする度にそろそろどーですかと交換をご提案しておりました。
それからしばらく経ってから上水道に切替えられたようで減圧弁の詰まりは解消し、そのまま使えていたようですが、昨日お湯にならなくなったと連絡を受け、見にお伺いしました。
エラーコードは3「空焚き検知」が出ておりました。
給水側は問題が無いので空焚きリード線の断線や端子外れが考えられましたが異常なし。
再度運転させた所今度はお湯になりしばらくお湯出ししてもエラーは出ず。。。。。なんで

とりあえずは使えるようになってしまったのですが、もう余命はいくばくもないであろう事は明らかなので

問題は機種選定。
石油給湯器と一言で言ってもガスとは違い、水道直圧式、減圧式、セミ貯湯などバリエーションが豊富です。
豊富ゆえにそれぞれのメリット、デメリットがあり設置家庭の配管状況や使い勝手も考慮しなければなりません。
M様の場合難しかったのは、給湯配管の耐圧問題。
現在設置してあるコロナの給湯器は減圧式。
直圧に比べ水圧が低いのでシャワーの勢いに不満があったそうです。
じゃあ直圧式だ!と言いたいトコですが、長年減圧式の給湯器で使用していた給湯配管に直圧式の圧力をかけててしまうと配管に負担をかけ最悪漏水に繋がってしまいます。(実際にそういう現場にあたった事があります)
水質の問題で共同水道や井戸水を使用しているお宅には直圧式は向きません(缶体を損傷させる為)以前設置していった業者さんが減圧式を選定したのもその為です。
せっかく上水道に切り替えたのに直圧式をつけれない

そして数年先に浴室のリフォームを検討しており、リフォームの際に浴室と洗面所の給湯配管を新しくしてその時に直圧式にと考えていたようでした。(キッチンはリフォーム済)
確かに給湯配管の問題点を解決すればそれが一番の選択です。
しかし給湯器の寿命がそれを待ってはくれそうにもありませんでした

そこでご提案させていただいたのが、減圧式高圧力型
もちろんエコフィールです。
カタログ仕様書を見ると最高使用圧力が直圧式1Mpaに対し減圧式が0.1Mpa。
そして減圧式高圧力型が減圧式の倍の0.2Mpa。
この程度なら配管への負担も心配なさそうですし、減圧式の倍の圧力が確保できるのでシャワーの勢いも納得していただけるのではと思いました。(実際シャワーを出して確認するまではドキドキでした

そして受注をいただき本日品物を取りに宇都宮工場へ。
10時にお伺いの予定が、別の現場でも給湯器を見て欲しいなどの問い合わせが複数重なってしまい結局11時過ぎにお伺いすることになってしまいました

設置完了 今回設置したのは長府 給湯専用エコフィール減圧式高圧力型 EHIF-4564SGH

午後からも急遽工事が決まったので写真を撮る余裕がありませんでしたが、今回も給水バルブとオイルタンクの交換も併せて行いました。
シャワーの圧力もご家族立会いの元十分満足していただけました

前と変わらないなんて言われたらどうしようかと思いましたがとりあえず安心しました

そしてもう一点。
実は交換前から逃し弁の排水が排水マスまで距離があるためそのまま垂れ流しになっており、ボイラー設置場所が北側という事もあり常に地面がぬかるんでいてM様も気になされていました。
エコフィールのドレン配管も現場によっては垂れ流しになってしまう場合もありますが砂利が敷いてある地面と違い土の地面は水はけが悪いので手間ではありますが掘り返してマスまで持って行きました。
これでぬかるみも解消です

今回の機器選定はお風呂のリフォーム後も対応出来るよう追い焚き機能付きもご提案させて頂きましたが余計な機能は必要ないとの事で給湯専用機を選んで頂きました。
でもこれも考え方によっては正しいかと思います。
まず操作が至ってシンプル。
若い方は心配ない事ですが、高齢者の場合リモコンが変わるだけでも操作に対して躊躇してしまう方が多いです。
どんなに簡単なリモコンであっても使い慣れたものから変わってしまうのはとても大変なようです。
その事を理解したうえで設置後の説明はなるべく簡潔にご説明し、使いながら覚えて頂くようご不明な点があれば何度でも足を運ぶよう心掛けております

そしてエコフィールの目玉である補助熱交換器の恩恵を受けるのは※給湯運転のみであるという事
(※例外:エコフィールを製造している主要メーカーのコロナ、ノーリツ、長府の三社の中で唯一長府だけが追焚き運転時も補助熱交換器を通るWエコフィールをラインナップしています。後日記事を書きたいと思います。)
これはメーカーの技術講習会の際に講師の方から聞いた話ですが、水の使用量を考慮しない場合、追い焚きでお風呂を温め直す場合と給湯で浴槽に落とし込む場合効率がいいのは給湯で落とし込む方だそうです。
水は水温が低ければ低い程熱を吸収する性質があるためだとか。
補助熱交換器を通る仕組みのエコフィールであればその差は歴然でしょう。 ←ちょっと大げさですね

また、一般的に減圧式給湯器は直圧式給湯器に比べて機器の寿命が長い事も挙げられます。
その理由として缶体が高耐久のステンレス製で出来ているからです。

外装の劣化から年式を確認出来ませんでしたが、コロナの給湯器も14~5年は持ったのではないでしょうか?
本日はお待たせしてしまい申し訳ございませんでした。
浴室リフォームの際も是非一声お掛け下さい。
そしてそして長府製作所はユニットバスも自社生産しております。



生産拠点が宇都宮営業所内にあります。
ショールムが併設してあるので様々なグレードの浴室を目で見て触れて頂くことが出来ます。
ご要望があれば展示車両をお客様宅に手配する事も可能です。
ユニットバスはグレードによりピンからキリまでありますが、一番重要なのが浴槽と壁パネルの保温材質です。
ここを軽視してしまうと後々後悔することになりますので、他を削っても予算を費やすことをおすすめします。
web上でもプランニング出来ますのでユニットバスをご検討の方は是非一度覗いて見て下さい

長府製作所HPはこちらから