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給湯器 燃費 比較

2016.01.21 22:33|燃費比較
いつも当ブログをご訪問いただきありがとうございます

アクセス解析を見てみると、どんなワード検索で当ブログを訪問して下さっているのかが分かるのですが、圧倒的に多いのが「給湯器 燃費 比較」というワードです。

家庭の消費エネルギーの大部分を占めるのが「給湯」ということで、消費者として関心度が高いのが分かります。

その「給湯」分野を担う給湯器は、各メーカーが製品を出しているわけですが、大きく分けて電気、ガス、灯油と3種類に分類出来ます。

以前「トータルコストで比較する給湯器」と題しまして、設置時にかかる費用(イニシャルコスト)、と設置後にかかる燃費ランニングコスト)を合わせたトータルコストでの比較を行いましたが、今回は原油価格大幅下落の情勢を加味しつつ、ランニングコストについて比較したいと思います。

・必要熱量算定条件

給水温度10℃の時に42℃のお湯を1日に約425ℓ(風呂、キッチン、洗面)使用するものとして想定する。
※あくまで想定の数値です。
実際は各家庭によって温度、使用水量ともに異なりますので参考までに。

・エネルギー別発熱量

電気 1KWh =860Kcal
灯油 1ℓ    =8640Kcal
LPガス 1㎥  =22000Kcal

※1Kcalは、1ℓの水を1℃温度上昇 させるのに必要な熱量。

・エネルギー別単価

電気 17.46円/1KWh (東京電力 新料金プラン スマートライフプラン 夜間時間帯単価)
※現行の「電化上手 夜間時間帯単価12.16円/1KWh」は2016年3月31日で終了。

灯油 58.6円/1ℓ(石油情報センター 2016年1月18日茨城店頭価格平均値)
      68.5円/1ℓ(石油情報センター 2016年1月18日茨城配達価格平均値)

LPガス 554.8円/1㎥(石油情報センター 2015年12月28日 関東地区平均値)
※基本料金(茨城県県西地区平均値 1700円)として差し引いた価格。

都市ガスに関しては一部の地域を除いて供給区域圏内ではない為、比較対象外とします。

・機器効率

・電気 エコキュート 年間給湯保温効率(ふろ保温機能ありタイプ) 3.6
             年間給湯効率(ふろ保温機能なしタイプ) 3.0

・灯油 エコフィール 95%

・LPガス エコジョーズ 95%

ランニングコストの計算

エネルギー量=水量×加熱温度

            =425×(42-10)=13600

ランニングコスト=エネルギー量÷発熱量÷機器効率×熱源単価

上記の式に各熱源の数値を当てはめて1日当りにかかる燃費を算出すると。。。

・エコキュート(ふろ保温機能有) =13600÷860÷3.6(保温機能有)×17.46=76.7円(1日当り)
・エコキュート(ふろ保温機能無) =13600÷860÷3.0(保温機能無)×17.46=92円(1日当り)

エコフィール =13600÷8640÷0.95×58.6(店頭価格)=97.1円(1日当り)
         =〃           ×68.5(配達価格)=113.5円(1日当り)

・エコジョーズ =13600÷22000÷0.95×554.8=361円(1日当り)

となります。

・一月にかかるおおよその燃費

上記算定条件のもと、一月に給湯にかかる燃費は、

・電気(エコキュート) 2301円~2760円

・灯油(エコフィール) 2913円~3405円

・ガス(エコジョーズ) 10830円

このようになりました。
こうして見てみるとガスの高さが際立ってしまいますね

そして一番安い電気に関しては、灯油よりおよそ600円くらい安い計算になりますが、、、、

例えば、ホームセンターなどの激安灯油をご自分で給油されている場合(直近の私が確認した最安値46円/1ℓ)

一月当たり2287円となり電気(エコキュート)より安い計算になります。

これまた参考までに言いますと、エコキュートが出始めの頃の東京電力 電化上手 夜間時間帯単価は9円台だったのですが、現行価格と4月以降の料金プランを見てみると震災後の数回に渡っての値上げで、以前程のお得感は無くなりつつあります。

今回は燃費について取り上げましたが、仮にエコキュートを選択したとして一月のメリットが600円とし、年間7200円燃費がお得であった場合、機器を10年間使用したとしてコスト比較をすると72000円となります。

電気のエコキュート設置時費用と灯油のエコフィール設置時費用の差が72000円を下回ればエコキュートがお得になりますが、現在の機器の相場では10万以上の価格差はあるのではないでしょうか。

以上のことからイニシャルコストを含めたトータルコストで比較しても、私がオススメしたいのは断然灯油の給湯器です。

例えば、オール電化住宅にすれば火災保険料が安くなるからなどの理由もあるでしょうが、冬場の火災事故件数の割合から見ると、灯油を使った暖房器具より電気ストーブでの火災事故の方が圧倒的に多い事はご存じでしょうか?

「ウチはエアコンだから」と言われても漏電による火災もあります。

燃料を使う器具は危険、電気は安全とは必ずしも言えないのではないでしょうか。

ただ、今回の比較に関して誤解がないように言いますと、灯油の価格が今後も今の水準が保たれる事が前提であると言えます。

最新のニュースで石油連盟の会長による今後の見通しとしては、現在が底値圏であり今後は夏以降から年末に向けて値上がりする可能性があるとの報道ですが、これは電気に関しても同じで今後の小売自由化の流れによっては、電灯契約の顧客を新電力会社に奪われてしまえば当然値上げもあるのではないかと考えられます。














      


  







タグ:給湯器エコフィールランニングコスト燃費

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はじめまして!稲葉燃料店です。

当店は茨城県筑西市にて創業1889年の「まちのガス屋」です。

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