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原油価格展望

2015.12.19 12:08|灯油のこと
こんにちわ稲葉です。

2015年も残りわずか10日程になって参りました。
例年と比べると暖かい日が続いているせいか、灯油のご注文も比較的落ち着いておりますが、この灯油の価格がこの所急落して来ております。

いくつかの要因が重なっているようですが主なものを挙げると。

①シェール革命によるアメリカ国内消費の自前化
②一大消費国であった中国の景気後退
③イラン産原油の国際市場復帰の見通し
④OPECの駆け引き  
など

また、最近のニュースでは、米国産原油の輸出解禁措置を含む法案が可決されたと報じられました。

アメリカは第1次石油危機後の1975年、原油輸出を原則禁止にしました。
しかし、採掘技術の発達により、10年ごろからシェール(頁岩=けつがん)層からの産出が急増。
石油業界の声を受け、野党共和党が解禁を主張していた。(Yahoo ニュースより抜粋)

この法案を巡っては、輸出で国内供給が減り、ガソリン価格が上昇したり、原油消費の増加で地球温暖化対策が後退したりすることを懸念、解禁に慎重の姿勢であったそうです。

いずれにしても、アメリカの輸出が本格的に始まれば、国際相場をさらに押し下げる可能性があり、長期的な価格の安定化も期待出来そうです

輸入に頼る日本においては産業界はもとより、一般消費においても追い風となる事が期待されます。

原油関連の話題ではなにかと地球温暖化対策うんぬんとなりますが、一般消費においてはオール電化住宅の増加などでそもそも原油関連製品の消費自体落ち込んでいますし、震災後の日本国内発電の割合を見てみると原子力発電の割合が大幅に縮小され、石炭、石油などの火力発電とLNG(液化天然ガス)の割合が大半を占めています。

何を言いたいかと言うと、電気をメインにしている住宅であっても間接的に原油関連製品を消費しているわけです。

多くの方が新築やリフォーム時期に家庭のエネルギー消費を見直すという場面でランニングコストの安さからオール電化をお選びになるわけですが、今後の動向次第ではやっぱり、給湯、調理はガスや灯油の方がトータルでメリットがあるようになるのではないでしょうか。

「ウチはオール電化だから地球温暖化対策に貢献してます」なんて方はまずいないでしょうけど(笑)
上の例を挙げると矛盾している事になりますし、そもそも燃料を使って発電する事(エコウィルのような個人宅で発電を除く)は送電ロスが大きい為効率が良くないのです。

照明、電源コンセントは電気に任せて、給湯、調理はガスや灯油を使いましょう


震災前の原子力発電が盛んに稼働していた時期に個人宅のエネルギー消費量アップを目論んでオール電化攻勢をかけた大手電力会社のあてが外れる事を期待したいと思います。

12月19日 灯油価格更新しました。

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はじめまして!稲葉燃料店です。

当店は茨城県筑西市にて創業1889年の「まちのガス屋」です。

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