給湯運転が出来ない。
2015.12.03 21:14|給湯器修理|
本日は、灯油とガスでお世話になっているN様より給湯運転が出来ないとご連絡をいただきました。
夏場はまだいいのですが5時過ぎの問い合わせだったので、辺りは真っ暗
直るかどうかは別として、不安解消の為にも問い合わせがあった場合なるべくその日のうちに伺います。
お使いの機種は、長府製作所製 石油給湯器 KIBF-3850D 2003年製。
まず一番基本的な所で、灯油切れや送油管の詰まりを見ます。
定期的に灯油をご注文いただいているので当然灯油切れではありませんでした。
試しに給湯運転してみると、やはり燃焼が始まりません。
送風機が作動していないので、とりあえず浴槽に水を貯めて追焚き運転をしてみました。

追焚きは正常に作動している事が分かります。
以上の事から送風機を含めた燃焼系統の不具合ではない事が分かったので、給湯運転の大元である「水流スイッチ」を外してみました。

写真では見づらいですが中に小さなプロペラ状の部品が入っており、水流を検知する部分です。
ここに微小なゴミなどが噛んでしまうとプロペラが回らず、次の動作に移りません。
部品を外す前に給水フィルターをチェックした所、フィルターの一部が破れており、配管からの剥離と思われる微細な粒が付着していました。
息を吹きかけてプロペラが回転するのを確認し、接続箇所のOリングにシリコングリスを塗って組み付け。

再度試運転し、正常に燃焼しているのを確認しました

ご主人に話を聞いた所、以前は自家水を利用しており現在は集落の共同水道を使っているとの事。
配管自体は自家水の頃からのものなので徐々に内部の剥離が出て来ているのが考えられます。
年式からも交換時期に入って来ているので、お取替えもご検討していただくようお願いしました
配管の剥離繋がりで最近あった現場では、お湯自体は出ているけれどシャワーの勢いがここ数年で急に落ちてしまったというお宅がありました。
水の勢いは十分。
お湯側にハンドルを捻ると半分以下の勢いになってしまう
給湯器の給水フィルター、混合水栓のフィルターを見るも詰まりは無い状態
それ所か試しに混合水栓を一旦外して、お湯側だけ開いてみた所やはり勢いが無い状態。
お湯を使っている場所全てが勢いが無い状態(全ヶ所一斉に壊れない限り混合水栓の故障は考えにくい)、勢いは無いがお湯にはなっている(エラーも出ないので給湯器の不具合では無さそう)、お湯の配管詰まり?(全ヶ所一斉に詰まるとは考えにくい)
試しにと給湯器へ接続されている給水バルブを外して見ると。。。。

バルブ全開でこの状態
重度の動脈硬化です
これだけの詰まりでよく給湯器も動いていたなと
新たにバルブを交換した所、無事勢いのあるシャワーが復活しました
改めて思うのが、給湯器交換時には出来る限り給水バルブは交換した方がいいという点。
現場によっては、ネジの欠けや無理に外そうとした結果、配管損傷などが起こる為、交換しないケースも多いと思います。
当店の場合、ネジが欠けている場合は手動のネジ切り器で新たにネジ山を立てます。
場合によっては埋設部からやり直しますが、犬走りがうってある場合などは、はつり、補修と大掛かりになるケースもあります。
こちらの現場もやはり自家水から市の水道に切り替えたけれど、配管は既存のままという現場でした。
上の二ヶ所の現場で思う事は、「何か給湯器がおかしいぞ?」と困った時に他の業者さんがどこまで見て行くのだろう、或いはどの程度の知識があるのだろうという点。
僕もよく使いますが「10年以上経過しているので」と交換を勧める事が多いのではないかと思います。
ただし、機器の状態、不具合の症状、補修部品の提供期間の有無を判断して使うようにしています。
ただ単に経過年数だけで交換を勧めるのか、総合的に判断した結果取替を勧めるのか、この差って大きいと思いませんか?
夏場はまだいいのですが5時過ぎの問い合わせだったので、辺りは真っ暗

お使いの機種は、長府製作所製 石油給湯器 KIBF-3850D 2003年製。
まず一番基本的な所で、灯油切れや送油管の詰まりを見ます。
定期的に灯油をご注文いただいているので当然灯油切れではありませんでした。
試しに給湯運転してみると、やはり燃焼が始まりません。
送風機が作動していないので、とりあえず浴槽に水を貯めて追焚き運転をしてみました。

追焚きは正常に作動している事が分かります。
以上の事から送風機を含めた燃焼系統の不具合ではない事が分かったので、給湯運転の大元である「水流スイッチ」を外してみました。

写真では見づらいですが中に小さなプロペラ状の部品が入っており、水流を検知する部分です。
ここに微小なゴミなどが噛んでしまうとプロペラが回らず、次の動作に移りません。
部品を外す前に給水フィルターをチェックした所、フィルターの一部が破れており、配管からの剥離と思われる微細な粒が付着していました。
息を吹きかけてプロペラが回転するのを確認し、接続箇所のOリングにシリコングリスを塗って組み付け。

再度試運転し、正常に燃焼しているのを確認しました


ご主人に話を聞いた所、以前は自家水を利用しており現在は集落の共同水道を使っているとの事。
配管自体は自家水の頃からのものなので徐々に内部の剥離が出て来ているのが考えられます。
年式からも交換時期に入って来ているので、お取替えもご検討していただくようお願いしました

配管の剥離繋がりで最近あった現場では、お湯自体は出ているけれどシャワーの勢いがここ数年で急に落ちてしまったというお宅がありました。
水の勢いは十分。
お湯側にハンドルを捻ると半分以下の勢いになってしまう

給湯器の給水フィルター、混合水栓のフィルターを見るも詰まりは無い状態

それ所か試しに混合水栓を一旦外して、お湯側だけ開いてみた所やはり勢いが無い状態。
お湯を使っている場所全てが勢いが無い状態(全ヶ所一斉に壊れない限り混合水栓の故障は考えにくい)、勢いは無いがお湯にはなっている(エラーも出ないので給湯器の不具合では無さそう)、お湯の配管詰まり?(全ヶ所一斉に詰まるとは考えにくい)
試しにと給湯器へ接続されている給水バルブを外して見ると。。。。

バルブ全開でこの状態

重度の動脈硬化です

これだけの詰まりでよく給湯器も動いていたなと

新たにバルブを交換した所、無事勢いのあるシャワーが復活しました

改めて思うのが、給湯器交換時には出来る限り給水バルブは交換した方がいいという点。
現場によっては、ネジの欠けや無理に外そうとした結果、配管損傷などが起こる為、交換しないケースも多いと思います。
当店の場合、ネジが欠けている場合は手動のネジ切り器で新たにネジ山を立てます。
場合によっては埋設部からやり直しますが、犬走りがうってある場合などは、はつり、補修と大掛かりになるケースもあります。
こちらの現場もやはり自家水から市の水道に切り替えたけれど、配管は既存のままという現場でした。
上の二ヶ所の現場で思う事は、「何か給湯器がおかしいぞ?」と困った時に他の業者さんがどこまで見て行くのだろう、或いはどの程度の知識があるのだろうという点。
僕もよく使いますが「10年以上経過しているので」と交換を勧める事が多いのではないかと思います。
ただし、機器の状態、不具合の症状、補修部品の提供期間の有無を判断して使うようにしています。
ただ単に経過年数だけで交換を勧めるのか、総合的に判断した結果取替を勧めるのか、この差って大きいと思いませんか?
