サーモシャワー水栓をお湯側にひねると途端に勢いが弱くなるので見て欲しいとのご連絡をいただきました。

MYM(株式会社喜多村合金製作所)製 MS6811

シャワーホースの根元がミラーキャビネット横から出ているのでユニットバスにあわせた独自規格のようです。
給湯側のフィルターの詰まりを確認したいのですが下のカウンターが邪魔をして道具がうまいこと入りません。

仕方なく水栓自体を取り外そうと、水、湯、シャワーの接続を外すも、背板と水栓がどう固定されているのか一向にはずれない・・


ここからどうにもこうにも本体を外すことができず。

仕方なくもう一度止水栓用のマイナスドライバーで試すも水栓側の溝の形状が山なりになっていてうまく回らず、なんとか右のプライヤーでわずかながらフィルターの頭をかませて外すことができました。

やはり井戸水のせいか相当詰まっておりました。(写真は一度洗ったあと)
もう一度カバー類を元に戻して吐水。

修理前はあまりに水圧が弱くお湯側を出しているにも関わらず給湯器が反応しませんでしたが、清掃後はきちんとお湯の量も出るようになりました。
MYMは事業譲渡を既に行っておりKVKが引き継ぐ形で補修部品や代替製品の取り扱いをしているそうですが、この製品に関しては情報がでてきません。
仮に水栓の交換をするとなった場合ミラーキャビネットの加工などが必要になってきそうです。
ユニットバスは数十年耐用年数があるとしても、水栓類はいずれ取替えの時期が必ず来ます。
あまり独自性の強い製品ですと、それだけで価格が高い、そのメーカーのものしか取付できず選択肢がない、メーカー自体がなくなっている可能性などデメリットしかありません。
ユニットバスなどを入れ替えるタイミングなどで水栓を選ぶ際はよほどのこだわりがない限りは汎用性の高いスタンダードなものを選ぶのが良いでしょう。